「木造建築技術先導事業」の採択案件
ミサワホームは12月25日、独自開発のFWS(フューチャー・ウッド・システム)が採用された「赤羽の集合住宅プロジェクト」が、東京都北区に完成したことを発表した。
FWSとは、ミサワホームの木質接着複合パネルをベースとし、パネルの合板や枠材を強化するなどの改良を加えた「超高耐力パネル」を採用することで、木造建築物の大スパン化や中層化などを実現するものである。
プロジェクトの概要
「赤羽の集合住宅プロジェクト」は、壁式構造のFWSを採用した、4階建ての店舗兼共同住宅。通常の木質系工業化住宅に比べ壁量を約半分にできることから、大空間や大開口の確保が可能で、内装の更新も容易な点が魅力だ。
超高耐力パネルについては、防火地域で建築するために必要な1時間耐火の国土交通大臣認定も取得。今回が木質接着複合パネルによる初の4階建て耐火建築物となる。
なお、設計・監理はKUS一級建築士事務所、施工はスリーエフ、ミサワホームは構造部材となる超高耐力パネルを供給し、テクノエフアンドシーが躯体工事を担当したという。
FWSを普及
近年、低炭素社会実現の観点から、木材を活用した建築物に注目が集まっている。
同社は今後も大規模建築物や中層建築物などの木質化を可能にするFWSの開発・検証を進めるとともに、FWS普及に努めていく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
ミサワホーム プレスリリース
http://www.misawa.co.jp/misawa/news_release/misawa/