石油精製プラント向けの制御システムを受注
横河電機株式会社の子会社横河電機(中国)有限公司は、中石油雲南石化有限公司が雲南省に建設している石油精製プラント向けに制御システムを受注したと発表した。
横河電機は石油精製プラントの設備を監視・制御する統合生産制御システム「CENTUMR VP(センタム・ブイピー)」を納入。エンジニアリングや据付支援、試運転支援を行っている。
今回制御システムを受注することができた要因は、このプラントと同規模の大型の石油精製プラントなどを納入したYOKOGAWA製品の高い信頼性と長期安定性、そして横河電機のエンジニアリング能力が高く評価されたためだ。
石油精製プラントを雲南省に建設
現在中国では、石油精製プラントが東部地域に集中している。そのため内陸部の工場への輸送コストが課題だ。
中国にて国家戦略の1つとして進行している、ミャンマーと中国を結ぶ原油パイプラインが稼働すると年間2,300万トンの原油が中国国内に供給される。
中国西南部とミャンマーに隣接している雲南省は、2020年までに、パイプラインを通じて搬入される原油を精製する石油精製プラントと、エチレンプラントの建設が計画されている。
このプラントで精製され雲南省など中国西南部の工場に石油製品を供給することになれば、輸送コストの削減を図ることが可能だ。
中石油雲南石化有限公司は第1期プロジェクトとして、安寧市工業団地に、中国西南部で最大級の石油精製プラントを建設する。なおプラントの稼働開始は、2015年を予定している。
(画像はホームページより)
▼外部リンク
横河電機株式会社 プレスリリース
http://www.yokogawa.co.jp/cp/press/2014/