手術室に初採用
清水建設は、11月17日、新日鐵住金と共同開発した手術室向け床免震システム「シミズ安震フロア」が、とちぎメディカルセンター第1病院(仮称、栃木県栃木市)の手術室に初採用されることが決定したことを発表した。
建築基準法で定められている耐震性能では、医療機器や什器、備品の転倒・損傷被害までは防止できないことから、免震構造が求められていたという。
シミズ安震フロアの概要
シミズ安震フロアは、非常にシンプルな装置。2枚重ねの薄手(各1.6ミリメートル)の鋼板を用いて手術室を免震化することができる仕組みだ。
地震時には、床上に固定する亜鉛メッキエンボス鋼板製のフロアプレートの上を亜鉛メッキ製の免震プレートが滑ることにより、高い免震効果を発揮。免震プレートは手術室の壁とバネで連結されており、地震の揺れが収まると定位置に戻るという。
なお、今回、シミズ安震フロアを適用した手術室の大きさは72平方メートルで、適用した亜鉛メッキエンボス鋼板は同じく72平方メートル、免震プレートは56平方メートルだ。
シミズ安震フロアの普及拡大へ
清水建設では、通常規模の手術室の場合、コストは1,800万円程度で、従来の床免震の1/2~1/3で済むと見込んでいる。
なお、今回の採用をきっかけにシミズ安震フロアの普及に努める方針だ。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
清水建設 ニュースリリース
http://www.shimz.co.jp/news_release/2014/2014041.html
新日鐵住金 ホームページ
http://www.nssmc.com/