従来品よりコンパクトで低コスト
ダイキン工業は、上水道施設の水流エネルギーを利用した「管水路用マイクロ水力発電システム」を開発し、11月19日より、富山県南砺(なんと)市の森清(もりきよ)配水池小水力発電所にて実証実験をスタートさせる。
上下水道、河川や農業用水、砂防ダムの水流をエネルギーとする小水力発電は、安定的な発電が期待できるのが魅力だ。しかし小規模のマイクロ水力発電はシステムコストが高く、発電システムのサイズも大きいため、導入が思うように進まないのが現状だ。
そこでダイキン工業は、空調・油圧機器の省エネ商品開発で蓄積した知見を生かし、水車と発電機を縦型にセットしたコンパクトで低価格の「管水路用マイクロ水力発電システム」を開発した。
従来の横型マイクロ水力発電システムと比べ、設置面積が半分で、導入コストも大幅に低減できるのが特徴だ。
年間最大発電量は135メガワット
実証実験を行うのは、発電電力が最大22キロワット、年間最大発電量は一般家庭38軒分に当たる135メガワット時を見込む発電システム。
「管水路用マイクロ水力発電システム」は環境省が実施する「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」に採択されており、今後は上水道施設や水を多く消費する工場への導入を想定し、実用化を進める。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
ダイキン工業株式会社のニュースリリース
http://www.daikin.co.jp/press.html