新型車両を公開
日立製作所(以下、日立)は、11月13日、英国運輸省の都市間高速鉄道計画向けに製造している車両を公開した。
同社は122編成を受注している。内、12編成は山口県の笠戸事業所で製造し、110編成については、英国ダーラム州ニュートン・エイクリフで建設を進めている鉄道車両工場で製造をする予定だ。
新型車両の特長
今回、納入を予定しているClass800シリーズは、取り外しが可能なディーゼルエンジン付き発電機を車両の床下に装備。
電化区間だけでなく、非電化区間でも走行することを前提とし、将来、電化区間が拡大された際、円滑に運用変更が可能である。
最高運転速度は、時速201キロメートル。乗客用Wi-Fi、座席予約のディスプレイ、自転車収納スペース(セキュリティロック付き)、フルキッチンとケータリングサービスも備え、車内の利便性も追求した。
なお、公開した車両は2014年中に完成予定で、2015年前半に走行試験のため、英国に向けて発送され、旅客鉄道輸送サービスは、2017年より順次開始される予定だ。
鉄道システムのグローバル展開を
このプロジェクトは英国運輸省が主導するPPP(Public Private Partnership)スキームで実施されており、国際協力銀行などによる金融支援を受けて進められている。
日立は、世界各国の鉄道システム事業を推進し、今後も受注に努めるかまえだ。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
日立製作所 ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2014/11