三井物産は、11月7日、Odebrecht TransPort S.A.(以下、OTP)と合弁会社(以下、J/V)を設立し、ブラジルの都市交通分野のコンセッション・PPP事業を共同で推進し、関連諸契約を締結したことを発表した。
なお、コンセッションとは、ある特定の地理的範囲や事業範囲において、事業者が免許や契約によって独占的な営業権を与えられたうえで行われる事業の方式。一方、PPPは官民が役割分担するスキームをいう。
この事業は、現在OTPが保有するリオデジャネイロ州近郊鉄道、サンパウロ地下鉄6号線、リオデジャネイロLRT(軽量軌道交通)、及びゴイアニアLRTの4資産を、J/Vを通じて共同で建設・運営するとともに、今後ブラジル主要都市における新規事業の開発・投資を行うものだ。
これら4資産のうち、リオデジャネイロ州近郊鉄道は開業済みで、サンパウロ地下鉄6号線、リオデジャネイロLRT、及びゴイアニアLRTは現在開発ないし建設中。三井物産は、2014年12月末までにJ/V株式の40%を取得し、この分野へ本格的に参入することになる。
三井物産は、1960年代から鉄道車両・信号システムなどの輸出や鉄道システムの設計・調達・建設プロジェクトを手掛け、2014年にはブラジルで一般貨物輸送事業に参画している。
同社は今回の事業参画を通じ、ブラジルでの都市交通インフラ網の整備等に貢献し、今後は他地域の都市交通コンセッション・PPP事業への展開にも取り組むかまえだ。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
三井物産 ニュースリリース
http://www.mitsui.com/jp/ja/release/2014/