イラク最大規模の淡水化プラントのろ過設備などを受注
日立製作所と仏ヴェオリア社は10月23日、日立製作所とヴェオリア傘下の水処理プラント会社OTV社、エジプト・アラブ共和国の国営建設会社から成る共同企業体はイラク共和国から、大型淡水化プラントの前処理設備と、その周辺設備の設計・調達・建設を受注したと発表した。
10月から着工し、2017年4月の完成を目指す。受注総額は約240億円で、このうち100億円が日立とヴェオリア分となる。
すでに今年1月に、淡水化プラント設備のEPCと5年間の運転・維持管理を一括で契約しており、今回はこれに続く追加受注となり、設備の建設は日本政府の有償資金協力によって行われる。
(画像はニュースリリースより)
今年1月の契約に続く、追加受注
受注した淡水化プラントは、1日の給水能力が19.9万立方メートルを誇り、イラク国内では最大規模となる。塩分濃度の高い河口付近の河川水を、逆浸透膜による淡水化を行う。今回は、逆浸透膜によるろ過の前段階として、凝集沈殿処理を行う設備を追加受注した。
あわせて、淡水化プラントの周辺設備である取水設備と、送水設備も受注しており、日立とOTV社が機械・電気設備の設計、納入、試運転を、The Arab Contractors社が土木、建築、現地据付作業を担当する。
▼外部リンク
株式会社日立製作所、Veoliaのニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/1023a.html