430平米の外壁改修を2か月で完了
東急建設は10月1日、東急建設、ニチアスセムクリート、YKK APの3社が共同で開発した乾式外装システム「プラスリム工法」を用いた、外壁のリニューアル工事を完了したと発表した。
外壁改修工事が行われたのは、神奈川県横浜市に立地する、小口タイル張りの外壁のある築27年の3階建てビル。
「プラスリム工法」は、外壁にアルミ製の下地をアンカー固定し、そこに薄型のガラス繊維補強セメント板で作られたGRCパネルをはめ込んで取り付ける工法である。
パネルには、約1メートル四方の標準品を使用して、施工効率を高めた。パネルは人が持ち上げられる重量に設計されており、電動ウインチで足場まで持ち上げてレールにセットしてから、人力でパネル位置を決めて固定する。
(画像はニュースリリースより)
大型重機不要で、短工期の施工を実現
手で持ち運べるので大型重機が不要となり、短工期で効率の高い施工を実現した。今回のリニューアル工事の外壁面積は430平米だったが、墨出しからシーリングまで、約2か月で完了した。
これまでの乾式外装では、取り付け下地と改修パネルの厚みが邪魔になり、敷地境界に接している建物では、施工できない場合もあった。
プラスリム工法は、薄型GRCパネルに特殊形状のレールを採用することで、約50mmの薄さを実現。薄くても強じんなので、外壁の耐久性を高める効果も期待できる。
▼外部リンク
東急建設株式会社のニュースリリース
https://www.tokyu-cnst.co.jp/topics/2014/