モロッコの大型案件で契約を締結
三井物産は、9月19日、フランスのGDFスエズ社、及びモロッコのNareva社と共に設立した発電事業会社Safi Energy Company S. A.(以下、Safi社)を通じて、サフィ石炭火力発電事業向けにプロジェクトファイナンスによる融資契約を締結した。
なお、新発電所はアフリカで初めて超々臨界発電技術を活用した最新鋭のプラントで、国内電力需要の約20%の電力供給を担うとし、モロッコの経済発展に大きく貢献すると位置づけられている。
(画像はニュースリリースより)
プロジェクトの概要
このプロジェクトは、総事業費約2,800億円を見込んでモロッコ南西部のサフィ市近郊に693kW×2基、合計1,386MWの超々臨界石炭火力発電所を建設するものである。
新発電所は、環境面にも配慮が施され、従来の亜臨界発電プラントと比べて発電効率が10%ほどアップしているのが特徴だ。
なお、2018年の完成をめざし、Safi社はモロッコ国営電力・水公社との間で締結した長期売電契約に基づいて、30年間にわたり発電事業を行う計画である。
アフリカの発電事業に着眼
このプロジェクトファイナンスには、国際協力銀行、市中銀行団、イスラム開発銀行が組成に参画している。
三井物産は、過去30年にわたるモロッコでの豊富な実績とノウハウをいかし、今後も積極的にアフリカ地域での発電事業に取り組むかまえだ。
▼外部リンク
三井物産 ニュースリリース
http://www.mitsui.com/jp/ja/release/2014/1203321