福島の産業復興事業
三菱日立パワーシステムズ(以下、MHPS)は、9月12日、同社をコンソーシアムのリーダーとする共同企業体3社と、東京電力から大規模な石炭ガス化複合発電設備(IGCC)の設計業務を受注し、着手したことを発表した。
なお、IGCCは、石炭をガス化し、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせたコンバインドサイクル方式で発電することで、発電効率の向上と、CO2低減もはかる次世代型の火力発電システムである。
(画像はホームページより)
受注概要
今回の石炭焚き火力発電所プロジェクトは、東京電力が50万キロワット級IGCC2基を福島県内に設置する福島産業復興プロジェクトで、東京電力の広野火力発電所(双葉郡)と、同社などが出資する常磐共同火力の勿来発電所(いわき市)にそれぞれ建設するものである。
MHPSはガス化炉設備と複合発電設備などの設計を担当、また、三菱重工はガス精製設備、三菱電機は発電機設備および電気設備、三菱重工メカトロシステムズは排水処理設備の設計をそれぞれ手掛けていく方針だ。
技術の向上へ
IGCCの導入は、CO2、窒素酸化物などの排出も低減することができ、低品位の石炭活用も容易となることから、今後海外でもニーズが高まるものと位置づけられている。
MHPSは今回のプロジェクト成功にむけ尽力することはもちろん、IGCCのさらなる技術向上に取り組むかまえだ。
▼外部リンク
三菱日立パワーシステムズ ニュースリリース
http://www.mhps.com/news/20140912.html