新型車両向けの駆動システムを受注
東芝は、9月3日、九州旅客鉄道(以下、JR九州)の新型車両において、新開発の永久磁石を採用した全閉型永久磁石同期電動機(以下、全閉PMSM)と4in1VVVFインバータ装置を組み合わせた駆動システムを受注したことを発表した。
なお、このシステムは、JRグループの量産型営業車両としては初めての採用で、JR九州筑肥線の姪浜・唐津間および唐津線の唐津・西唐津間を運行する新型通勤形電車305系において活躍する予定だ。
(画像はプレスリリースより)
システム概要
全閉PMSMは定格効率97%(従来比7%アップ)を実現する高効率な主電動機で、全閉構造なのが特長。内部清掃もいらず、メンテナンスも容易だという。
さらに、永久磁石には、レアアースのジスプロシウムを一切使用しない新開発のサマリウム・コバルト磁石を採用することで、価格高騰リスクや供給リスクを回避させた。
一方、主電動機を駆動する4in1VVVFインバータ装置は、4in1インバータユニットを2台搭載することで、8台の全閉PMSMを1台のVVVFインバータ装置で駆動できるシステム。これにより車両全体の省エネ効果も抜群になるという。
グローバルに展開
東芝は、今後も国内のみならず、グローバルな受注活動を積極的に展開していく。
また、ライフサイクルコスト低減を実現した製品開発を推進していくかまえだ。
▼外部リンク
東芝 プレスリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2014_09/pr_j0301.htm