オイルダンパーを新開発
竹中工務店は、9月1日、カヤバシステムマシナリーと共同により、1基で従来のおよそ3倍の最大減衰力を発揮する制振用オイルダンパー「高減衰オイルダンパー」を開発したことを発表した。
なお、新開発されたオイルダンパーは、大阪市で建設中の「中之島フェスティバルタワー・ウエスト(仮称)」に採用されているという。
(画像はプレスリリースより)
「高減衰オイルダンパー」の概要
「高減衰オイルダンパー」は、建物用オイルダンパーとしては世界最大級の減衰力。要素ダンパー3基を長さ方向に一体化することで断面積を小さく保ったまま従来比3倍の減衰力を可能にしたという。
また、ダンパー設置数を3分の1に低減。設計上の自由度が増し、視覚的な圧迫感軽減にも貢献する。
さらに、この新開発のダンパーを活用し、低層階を「制振階」として利用することで、免震構造と同等のハイグレードな制振構造を実現できるようになった。
安全、安心構造の建物を
建物耐震性能については、多くの注目が集まっているが、建物の形状により免震構造の採用ができない場合もある。
しかし、この新開発の技術を適用することで免震層を設ける必要もなく、長周期地震動による揺れ対策にもつながるとし、同社ではこれからも安全や安心を求める顧客ニーズに応えていくかまえだ。
▼外部リンク
竹中工務店 プレスリリース(日経プレスリリース)
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=368408&lindID=6
竹中工務店 ホームページ
http://www.takenaka.co.jp/