前年度より300億円の受注増
国際建設技術協会は8月21日、平成25年度「海外コンサルティング業務等受注実績調査」の結果を発表した。
調査によると平成25年度の受注総額は、前年度に比べ約300億円増額の965億3,000万円で、過去最高となった。1件当たりの平均受注額も、近年で最も高い9,900万円だった。
(画像は、「平成25年度海外コンサルティング業務等受注実績調査報告書」より)
JICAからの受注が前年度比で59%増加
平成25年度の海外コンサルティング業務で特徴的だったのは、JICA(国際協力機構)からの受注額が大幅に増加していることだ。
受注案件をODA(政府開発援助)関連とODA以外に分類して集計したところ、ODA関連の受注額は862億2,000万円。こののうちJICAからの受注は790億9,000万円で、前年度から59%増加している。
地域別の総受注額ではアジア地域の受注が最も多く、564億2,000万円で、前年度比79%の伸びとなった。続くアフリカ地域は195億1,000万円だが、前年度比では6%減となっている。この他、中南米地域、中東地域等でも50%以上の伸びを示しており、受注額は前年度を大きく上回った。
国別では、バングラデシュからの受注が最も多く、受注件数17件で総額は122億6,000万円。このところトップだったベトナムは2位となり、総受注額は92億円となった。バングラデシュがトップになったのは、日本からの円借款の供与による大型プロジェクトが増えたため。
▼外部リンク
平成25年度海外コンサルティング業務等受注実績調査報告書
http://www.idi.or.jp/business/.pdf