銀行で初の「CO2排出量実質ゼロの店舗」設計の試み/竹中工務店

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銀行で初の「CO2排出量実質ゼロの店舗」設計の試み/竹中工務店

2014年07月28日 01:00

銀行店舗初の「画期的」取り組み

株式会社竹中工務店(大阪市中央区、社長:宮下 正裕)は、滋賀銀行栗東支店の設計にあたり、同社で初めての「CO2排出量実質ゼロの店舗」を目指すとした。

様々な省エネ技術を駆使してCO2排出量を30%カット、太陽光発電導入により残りの70%をまかない、CO2排出量実質ゼロが見込めるという。

(画像はプレスリリースより)

「CO2排出量ゼロ」の具体的内容は

今回採用される省エネ技術は大きく分けて、エネルギー削減、創エネと蓄エネ、効率的なエネルギー運用だ。

エネルギー削減の方法として、自然採光やタスクアンビエント照明等の利用、自然換気で風による涼しさを取り込み遮熱断熱機能ガラスや日除け庇を採用、排出する空気さえも熱交換器を用いてエネルギーとして活用する等空調エネルギーを削減する。

(画像はプレスリリースより)

自然エネルギーや人間の視覚・体感等の身体感覚を最大限利用し、あるいは屋内の熱負担を軽減する等温度の上昇を抑えるとともに引き下げも図る徹底したダブル作戦だ。

店舗建物のみならず営業車輌にも電気自動車を導入。店舗屋上と駐車場屋根に設置した太陽光発電装置で得られた電気を充電器に蓄え、自動車に充電するという。これならゆくゆくスマートシステムを導入した場合も、電気自動車から逆に店舗に充電することも可能で将来性も大きい。

さらには、エネルギー運用としてBEMSを用いて運用時のエネルギーを削減し、店舗内に省エネ型ATMも設置予定だ。

地球温暖化防止へ確実な手ごたえ

市民生活にとって身近な銀行は店舗数も相当数に上るため、この試みが仮に実用化されれば、日本全体-ひいてはグローバル規模でのクールダウン実現に向け確実に大きな一歩となりそうだ。

同社も、今回の設計を「画期的」なものとして取り組みに意欲を見せる。

【建物概要】
〈建築主〉株式会社 滋賀銀行
〈建物名称〉滋賀銀行 栗東支店
〈建築地〉滋賀県栗東市安養寺一丁目6番1号
〈建物規模〉地上2階
〈構造種別〉鉄骨造
〈面積〉敷地面積:1,901.28平方メートル 延床面積:1,347.06平方メートル(容積対象延床面積:1,133.58平方メートル)〈工事期間〉2014年9月~2015年3月竣工(6月グランドオープン予定)
〈設計・監理〉株式会社 竹中工務店
〈施工〉株式会社 三東工業社
(株式会社竹中工務店プレスリリースより)

▼外部リンク

 

株式会社竹中工務店 プレスリリース
http://www.takenaka.co.jp/news/2014/07/03/index.html

株式会社三東工業社 ホームページ
http://www.santo.co.jp/genba.html

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