画期的なプロジェクトを受注
JX日鉱日石開発は、7月15日、米国にて、石炭火力発電所の燃焼排ガスからCO2を回収するプラントを建設し、回収したCO2の油田への圧入りにより原油の増産を図るプロジェクトを開始したことを発表した。
なお、このプロジェクトは、石油増進回収技術の中でも、石炭火力発電所から排出されるガスを活用して商業化に導いた案件という点で、先進的なものだとされる。
(画像はニュースリリース・添付資料より)
プロジェクト概要
このプロジェクトは、老朽化した油田における原油生産量の飛躍的な増加と、石炭火力発電所から大気中へ排出する温暖化ガス(CO2)の低減を同時に実現できるとして注目されている。
具体的には、米国テキサス州のW.A.パリッシュ石炭火力発電所に、燃焼排ガスからCO2を回収する世界最大規模のプラントを建設。
回収したCO2をテキサス州のウェスト・ランチ油田の地下に圧入りすることで、原油の増産を図ると同時に、同石炭火力発電所から大気中に放出されていたCO2を、年間約160万トン削減するという。
なお、このプロジェクトが遂行されることで、同油田の生産量は現在の日量約500バレルから日量約12,000バレルへと飛躍的に高まるとされる。
地球保全に貢献
JX日鉱日石開発は、地球温暖化の原因となるCO2を地中に貯留し、同時に石油の増進回収も可能とする技術は、新しい発想のひとつと位置付けている。
これからも、先進的な技術を駆使し、地球環境と調和した事業を積極的に展開していくかまえだ。
▼外部リンク
JX日鉱日石開発・ニュースリリース
http://www.nex.jx-group.co.jp/newsrelease/2014/