株式会社大林組(東京都港区、社長:白石 達)が、2014年日本建築学会大賞等(一般社団法人日本建築学会主催)が発表された中で、同社の環境配慮型コンクリート「クリーンクリート」が技術部門にあたる学会賞を受賞したことを明らかにした。
日本建築学会大賞は、建築に関する学術・技術・芸術の発展向上に長年の業績を通じて、特に著しく貢献した学会個人会員を表彰するものだ。
(画像はプレスリリースより)
今回表彰されたのは「混和材を高含有した低炭素型コンクリートの開発」=「クリーンクリート」だ。建設工事の主要材であるコンクリートの低炭素化を図ろうと、その構成材料のうち結合材としてのセメント70%を産業副産物に置き換えて開発した環境配慮型コンクリートだ。
受賞のポイントは、従来品と同等の性能を保ちつつCO2排出量を60~80%大幅カットを可能にしたこと、そして広く建設分野においてもCO2削減技術として寄与することが期待できる点が評価された。
実際、同社の建設プロジェクトでの活用事例も多く、実用化によりその効能が実証されている点も受賞へ大きく貢献した。
(画像はプレスリリースより)
同社は、CSRとして2011年中長期環境ビジョン「Obayashi Green Vision 2050」を掲げている。
その中で示した「2050年のあるべき社会像」の一つ「低炭素社会」の実現に向け、クリーンクリートの使用率20%を当面の目標として積極的にこの技術を提案していくという。
今後も低炭素社会の実現はもちろん、地球環境保護への技術開発を通じて社会貢献する意向だ。
▼外部リンク
株式会社大林組 プレスリリース
http://www.obayashi.co.jp/news/news_20140602_1
【2014年日本建築学会各賞受賞者】
https://www.aij.or.jp/2014/2014prize.html