IHIと清水建設株式会社は、石油資源開発株式会社から相馬LNG受入基地向けに地上式LNG(液化天然ガス)タンク1基の設計と調達、建設業務を受注した。
IHIは日本初のLNGタンクを東京ガス株式会社根岸工場に納入。それ以降世界各地で130基以上の受注実績がある。またLNG受入基地のプラントエンジニアリングの実績も豊富であり、現在は新仙台火力発電所のLNG受入基地を建設中だ。
(画像はIHIウェブサイトより)
天然ガスは埋蔵量が豊富であり、なおかつCO2の排出量が少ないため、国内だけでなく世界中で需要が高まっている。そのため世界各地でLNGタンクおよび受入ターミナルの建設計画が進んでいる。
この事業では、相馬港にLNG基地と既存の新潟・仙台ラインとの接続パイプラインを建設するものだ。これによって震災復興と、地元雇用の創出の面で期待されており、復興庁から東日本大震災復興特別区域法に基づいて復興推進計画に認定されている。
相馬LNGタンクの建設では、大容量LNGタンクの建設工期を大幅に短縮する新工法「J.C.Method」を適用。なお本工法の採用は新仙台火力発電所LNGタンク継いで2例目だ。
清水建設は日本初のLNGタンク建設に携わって以降、建設会社として国内トップシェアとなっている。2013年には横浜市で世界最大の地下式LNGタンクをIHIと共同で建設した実績がある。
また今回のタンクと同形式で、国内最大級のPC地上式LNGタンクを日立港および石狩湾にて施工中だ。
▼外部リンク
IHI プレスリリース
http://www.ihi.co.jp/ihi/all_news/2014/press/
清水建設株式会社
http://www.shimz.co.jp
石油資源開発株式会社
http://www.japex.co.jp