CO2排出量削減と強度向上を実現
鹿島建設は、6月9日、鹿島環境配慮型CFT充填コンクリート「KKCコンクリート」を新開発したことを発表した。
従来のコンクリートは、セメント製造時におけるCO2排出量が非常に大きいことが問題視され、また低炭素セメントの使用は粘性が高くなり流動性が低くなることから、CFT充填コンクリートには不向きだったという。
(画像はプレスリリースより)
KKCコンクリートとは
新開発したKKCコンクリートは、コンクリートの主原料である普通ポルトランドセメントの一部を高炉スラグ微粉末と石灰系混和材に置き換えることで、普通ポルトランドセメントや中庸熱ポルトランドセメントを用いたコンクリートと比べ、CO2排出量を40%削減できる。
粘性を低減させることで、ポンプ工法を用いた圧入時の施工性が向上、設計基準強度Fc60N/mm2までの施工を実現した。
また、大臣認定を取得し、品質を確保。都区内を網羅した地域に供給できる体制も整備したという。
低炭素社会に寄与
鹿島建設では、東京都内のCFT工事の現場において、既にFc60N/mm2という高強度での適用を含む4件の実績がある。
今後、KKCコンクリートさらなる普及展開を図り、低炭素社会を実現するべく、CO2排出量削減活動を積極的に推進していく。
▼外部リンク
鹿島建設・プレスリリース
http://www.kajima.co.jp/news/press/201406/9a1-j.htm