副生バイオマス活用技術の共同研究
味の素・九州事業所は、6月2日、同事業所のアミノ酸発酵の工程から発生する副生バイオマスを活用する技術などについて、佐賀市と共同研究を行うことに合意した。
佐賀市では「バイオマス産業都市さが」をキャッチフレーズに、バイオマス産業都市選定をめざし、環境にやさしく災害に強い街づくりに取り組んでおり、今回、共同研究した技術による廃棄物のゼロ化や環境負荷低減などについては、佐賀市が評価を行っていくという。
(画像はプレスリリースより)
地域バイオマス循環型社会の好事例
今回の共同研究は、九州事業所の副生バイオマスについて、「佐賀市下水浄化センター」での排水処理後の汚泥を原料とした肥料製造への活用や、同下水浄化センターのバイオガス発電への活用に向けて進められる。
これまでの研究では、すでに副生バイオマスの活用による肥料中のアミノ酸含量の増加や、この肥料を使った作物の品質向上などが確認され、「佐賀市下水浄化センター」で生産された肥料は、地域バイオマス循環の好事例として関係省庁からも評価されているという。
副生バイオマスの新規用途開発へ
味の素・九州事業所は、副生バイオマスを用いて、「佐賀市バイオマス産業都市構想」に積極的に協力し、バイオマス循環型地域社会の構築に貢献していく。
また、今後の共同研究を通して、副生バイオマスの利用価値をさらに追求し、バイオガス発電などの新たな用途開発をめざす構えだ。
▼外部リンク
味の素・プレスリリース
http://www.ajinomoto.com/