大成建設株式会社(東京都中央区、社長:山内 隆司、以下、大成建設)は、三菱重工業株式会社(東京都港区、社長:宮永 俊一、以下、三菱重工業)、株式会社岡村製作所(横浜市西区、社長:中村 雅行、以下、岡村製作所)の3社は、柔和な光を広範囲に提供する有機EL照明パネルを使用したオフィス向けデスクライトを共同開発し、大成建設技術センターに建設する「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)実証棟」(横浜市戸塚区)へ全面導入すると発表した。
照明全体のエネルギー削減とデスクワークの快適性の両立を目指し、実証を行う考えだ。
(画像はプレスリリースより)
新開発の「有機EL照明パネルを使用したオフィス向けデスクライト」は、大成建設提供の明るさ感と省エネの両立を目指した室内照明のコンセプト・仕様を基に、オフィスでの実使用条件を充たし、さらにフラットで見た目にもスリムなデザインを兼ね備えた、岡村製作所による設計・製造だ。
そして、何と言ってもLumiotec株式会社(三菱重工業のグループ会社)製の有機EL照明パネルを使用、世界最高水準の性能を誇る逸品の仕上がりだ。
執務効率の快適性と省エネの両立を実現させた室内照明で、実用性重視のオフィス向け商品としてこの上なく理想的といえる。
全面導入による実証過程で、自然光・天井照明・間接照明とそれぞれの配置・役割に応じて統合的にデザインを試み、“省エネルギー効果”“眩しさ感の低減”“室内空間全体の明るさ感”について照明システム全体の実証・評価をつぶさに行っていく。
このほど3社で共同開発した有機EL照明は、以前から大成建設が取り組んできたZEB化の一環だ。
ZEB化実現のためには地道な省エネ・創エネへの努力の積み重ねが必要だ。オフィスの消費エネルギーの約2割を占める照明に要するエネルギーの削減も決しておろそかにできない。
他方、オフィスの照明は業務効率を維持しつつエネルギー削減との両立が要求されるため、業務の快適性と低照度という双方の要請を充たす有機EL照明パネル使用のライトはこれまで実用化には至らなかった。
共同開発3社は、今後、大成建設技術センターに建設される「ZEB実験棟」へ導入し、室内環境の将来を模索し照明システム全体の実証等を進める考えだ。
▼外部リンク
大成建設株式会社 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/2014/1353301777343.html
三菱重工業株式会社 プレスリリース
http://www.mhi.co.jp/news/story/140528213.html
株式会社岡村製作所
http://www.okamura.co.jp/