火力発電所の石炭灰を有効活用、被災地の盛土材に
東北電力(宮城県仙台市)は2014年5月27日、福島県の復興貢献の一環として、原町火力発電所(福島県南相馬市)から発生する石炭灰を、盛土材として有効活用すると発表した。
(画像はプレスリリースより)
津波被災地である福島県沿岸部の復興作業に必要となる盛土材が不足しているという現状を踏まえ、発電過程で生じる原町火力発電所の石炭灰を有効に活用できないか、かねてより検討していた。
今回、電気集じん器で集めた微粉末の石炭灰であるフライアッシュに、セメントと水を混合して製造した石炭灰混合材料が、盛土材として活用できることを確認。現在、発電所構内に製造装置の設置を進めている。
地域との絆を願った「輝砂(きずな)」という製品名
この盛土材は、汽力発電所の石炭灰を加工した石炭灰混合材料である「汽砂(きずな)」から、さらに復興貢献資材として地域との「絆」という想いを込め、「輝砂(きずな)」という製品名に決定した。8月中に販売を開始予定。
東北電力ではこの取り組みが、被災地の復興の一助となり、同時に、火力発電所から排出される石炭灰の有効活用にもつながるものと期待する。
▼外部リンク
原町火力発電所の石炭灰を有効活用 – 盛土材となる石炭灰混合材料「輝砂(きずな)」の製造について – 東北電力
http://www.tohoku-epco.co.jp/news/normal/1187417_1049.html