住友精密工業 カザフスタンに計画中の小型GTLプラントに反応器を供給

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住友精密工業 カザフスタンに計画中の小型GTLプラントに反応器を供給

2014年05月27日 01:00

すでに専用工場を新設

住友精密工業株式会社(以下:住友精密工業)は、23日、同社の戦略的パートナーであるイギリスのCompactGTL社(以下:CGTL社)が、カザフスタン共和国において、世界初となる小型GTLプラント(小型石油随伴ガス液化装置)の建設を計画していることを発表した。

小型GTLプラントは、原油掘削時に排出される随伴ガスを処理して、軽油(ディーゼル燃料)を生産するもの。

住友精密工業は、他の日本企業とも協力し、小型GTLプラントの主要な機器となるリアクター(反応器)を供給することになっている。同社は、すでに、今年初めに、ステンレス製熱交換器事業用工場を新設。主要生産設備の導入も完了した。

2017年プラント稼動へ

この計画は、今年3月、CGTL社の小型GTLプラントの開発・商用化実現を、カザフスタン政府がサポートするという協力覚書締結に基づくもの。

CGTL社は、同国政府協力のもと、商用小型GTLプラントを3年かけて設計・建設する予定。2017年の稼動を目指す。

経済効果と環境負荷の低減

カザフスタン共和国は、埋蔵量において世界第12位の産油国だが、原油掘削時に排出される随伴ガスが環境問題となっている。

計画中のプラントは、1日あたり最大82万立方メートルの随伴ガスを処理し、3000バレルの軽油を生産することが可能。同国の地方ハイテク産業を創出するという経済的効果だけでなく、環境に与える負荷の低減も期待されている。

また、今後、環境負荷低減対策として、小型GTLプラント開発・商用化のプロセス自体の市場拡大が予想されるほか、ブラジル・ペトロブラス社の洋上プラント向け等、他の案件の進展が見込まれるという。

▼外部リンク

 

住友精密工業製リアクターを搭載する小型GTLプラントの商用化
http://www.spp.co.jp/news_list/pdf/140523_spp_release.pdf

住友精密工業株式会社
http://www.spp.co.jp/

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