「超高層建物閉鎖型解体工法」の開発で文科省科学技術賞受賞/大成建設

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「超高層建物閉鎖型解体工法」の開発で文科省科学技術賞受賞/大成建設

2014年04月22日 19:00

開発部門で筆頭に

大成建設株式会社(東京都新宿区、社長:山内 隆司)は、2010年に同社が開発・実用化した超高層建物閉鎖型解体工法「テコレップシステム」で「平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(開発部門)」を受賞したことを明らかにした。

(画像はプレスリリースより)

この賞は、

『科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とする科学技術分野の文部科学大臣表彰を定めて……』(文部科学省HPより)

とし、さらに科学技術賞は、顕著な功績を挙げた者を対象とする。

今回、同社が開発部門受賞に至った経緯として、

『本部門は、我が国の社会経済・国民生活の発展向上等に寄与し、実際に利活用されている画期的な研究開発若しくは発明を行った者を対象』(文部科学省HPより)

としたとのことだ。

テコレップシステムの特徴

今回受賞したこの工法は、100m以上の超高層建物を対象として、既屋根を有効活用して新築工程を逆行するように内部躯体・仕上げや設備機器を分解の上、クレーンで保護・荷下ろしし再利用する工法だ。

従来工法における部材の飛散・落下、粉塵の飛散、騒音・振動などの課題を解消し、一度使った材料も資源として再利用するなど、いわば次世代型環境配慮型解体工法だ。今回の応募にあたり、一般社団法人日本建築学会(東京都港区、会長:吉野 博)の推薦も受けた。

今後もますます拡がるニーズ

国内で100m以上の超高層建物は、700棟以上建設されている(過去プレスリリース:2010年2月時点)が、その後、東日本大震災の発生により建築基準法が改めて見直された。

それに伴い、100m未満の高層建築物でも耐震性の観点から立て替えが必要と判断されたものも大幅に増加した。その意味で、今後もこの技術に対する期待は一層高まる見込みだ。

▼外部リンク

 

大成建設株式会社 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/about_us/release/2014/

文部科学省
「平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者等の決定について」
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/04/1346090.htm

一般社団法人 日本建築学会
http://www.aij.or.jp/

過去のプレスリリース
「超高層ビルを解体する環境配慮型工法を公開」
http://www.taisei.co.jp/about_us/2011/1307578436098.html

「超高層建物の新解体工法「テコレップシステム」を開発」
http://www.taisei.co.jp/release/2010/1266478984208.html

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