気仙沼処理区災害廃棄物処理業務で実施適用
大成建設は、4月15日、東日本大震災で発生したコンクリートがれきの有効活用技術を開発、実施適用したことを発表した。
コンクリートがれきの迅速な処理と資源化は、被災地の環境回復と復興に資することを目的としており、今回、宮城県発注による気仙沼処理区災害廃棄物処理業務にて実施適用となったという。
(画像はプレスリリースより)
「骨材の循環」技術
今回開発された技術は、震災によって発生した津波堆積物を含むコンクリートがれきを、建設資材であるセメント固化体として資源化するもの。コンクリートがれきを8センチメートルほどの大きさに砕き、水やセメントと混合し、コンクリートの基材として土木構造物などに使用する。
この技術を使用した構造物が不要となり解体、発生したがれきを、また同技術で資源化できる、「骨材の循環」が特徴だ。
なお、気仙沼処理区災害廃棄物処理業務では焼却炉解体時に、セメント固化体を適用、解体後は、破砕処理を行い道路用の再生砕石として利用されたという。
省資源化へ貢献
この技術は、一般の建設現場などで発生したコンクリートがれきにも幅広く適用可能だ。さらに、リサイクル・リユースによる骨材資源の循環が構築され、省資源化だけでなく、作業効率や環境も向上にもつながる。
大成建設は、今回の震災復興関連事業にとどまらず、さらなる省資源化へ貢献していく。
▼外部リンク
大成建設・プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/