大成建設「ボスポラス海峡鉄道トンネル」で最優秀「内閣総理大臣賞」受賞

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大成建設「ボスポラス海峡鉄道トンネル」で最優秀「内閣総理大臣賞」受賞

2014年04月14日 16:00

技術力発信に内閣総理大臣賞

大成建設株式会社(東京都中央区、社長:山内隆司)は、同社がトルコ共和国に設計・施工した案件『ボスポラス海峡横断鉄道トンネル』が日刊工業新聞社主催/第43回日本産業技術大賞で栄ある最優秀賞・内閣総理大臣賞を受賞したと発表した。

なお、授与式は4月9日 11時からホテルグランドパレス(千代田区飯田橋)にて執り行われたとのことだ。

この日本産業技術大賞は、日本の産業社会の発展に貢献した技術開発成果を毎年選定し、開発・実用化した企業およびグループを対象に表彰される。学識経験者ら11人で構成される審査委員会による厳格に審査が行われ決定される。

(画像はプレスリリースより)

“ものづくりNIPPON”を世界にアピール

今回受賞案件となったこのプロジェクトは、円借款、水力発電、橋梁建設、上下水道整備等大型インフラ事業を中心とした供与を行う、我が国が1971年から行っているトルコへのODA(政府開発援助)の一環で、着工に先立ち平成23年度に参議院のODA調査派遣も行われている。

事業内容は約1.5kmのボスポラス海峡を挟んで海峡を横断する部分の地下トンネル13.6kmの建設を行い、4駅を設けるものだ。現地トルコ企業のガマ社、ヌロール社2社とJV共同企業体を組成して2004年8月から行った。

この円借款としての「ポス歩ラス海峡横断地下鉄整備計画」は、ボスポラス海峡沈埋トンネル部分、シールドトンネル部分、4駅新設という3つのパートに分かれている。

特に、沈埋トンネルは世界一最深海といわれる場所に設置されており、海流が速い上に地震の可能性も高い。さらには船の交通量も多い中で設置工事を進めるという挑戦的なプロジェクトであった。そんな過酷な環境の下、同社はボスポラス海峡での沈埋工法によるトンネルの沈設を成功させた。

また、海峡部分以外の駅部分はオープンカット工法により建設し、その他の部分はシールド工法で建設した。このように深海で沈埋トンネルとシールドトンネルという異種トンネルの接続を成功させたのは世界初の快挙で、日本の技術力の高さを証明するものだ。

今回受賞のポイントとなったのは、この挑戦的プロジェクトへの果敢なチャレンジ精神と、世界初となる快挙を成し遂げた技術力が高く評価された結果だ。

▼外部リンク

 

大成建設株式会社 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/release/2014/1353300877470.html

日刊工業新聞社
http://www.nikkan.co.jp/cop/prize/priz07000.html

参議院 国際関係/第8回参議院政府開発援助(ODA)調査派遣報告書 Ⅱトルコ共和国における調査
http://www.sangiin.go.jp/japanese/oda_chousa/h23/pdf/2-2.pdf

過去のプレスリリース
「ボスポラス海峡横断地下鉄 開通式典が開催されました」
http://www.taisei.co.jp/release/2013/1353292179589.html

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