FPSO用圧縮機を納入
日立製作所(以下、日立)は、4月3日、三井海洋開発のグループ会社であるシンガポールのMODEC社から、2013年1月に受注していた6基の浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(以下、FPSO)用遠心圧縮機を納入したことを発表した。
これらのFPSO用圧縮機の受注・納入はブラジル国営石油会社であるPetroleo Brasileiro S.A.(以下、ペトロブラス)向けで、日立初の案件だ。
なお、今回のFPSOは、リオデジャネイロ沖合南約300キロメートルに位置する巨大油田、Iracema North光区を開発するため、既存の大型タンカーが改造されるという。
(画像はニュースリリースより)
FPSO用圧縮機とは
FPSOとは、洋上で石油・ガスを生産し、生産した原油を設備内のタンクに貯蔵して、直接輸送タンカーへの積み出しを行う設備である。
一方、日立が今回納入したFPSO用圧縮機は、吐出圧力:約25,000kPag を有する3基の高圧遠心圧縮機と3基の中圧遠心圧縮機で、原油とともに産出されるガスの油分・ガス分を分離するだけでなく、ガス処理それ自体の中核を担う設備だ。
地域密着型のグローバル展開
日立は今後もペトロブラスのFPSO向け案件において、さらなる受注を目指していく。
また、中東・アジア・南米地域を中心に、石油・ガスプラント向けの圧縮機・ポンプ・水処理装置などの販売とサービスの拡大をすすめていく構えだ。
▼外部リンク
日立製作所・ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/
三井海洋開発・ホームページ
http://www.modec.com/jp/index.html