国土交通省は4月1日、「建設企業等のための経営戦略アドバイザリー事業」をスタートさせた。地域社会の整備や維持管理において大切な役割を担う中小・中堅建設企業の体質強化を支援するためのもの。
「経営戦略相談窓口」を設置し、企業が抱える経営上の課題や、施工管理等の技術的な課題に関する相談を広く受け付ける。実際のアドバイスは、各分野の専門家による「建設産業経営戦略アドバイザー」が担当する。
(画像は、国土交通省の報道発表資料より)
「建設企業等のための経営戦略アドバイザリー事業」には、一般的な相談支援と、重点支援の2つのコースが用意されている。
一般的な相談支援では、まず「エリア統括マネージャー」が電話によるアドバイスを行い、必要に応じて「建設産業経営戦略アドバイザー」が直接訪問してアドバイスを行う。相談は1企業につき2回まで。初回は無料、2回目は2,700円と振込手数料が必要となる。
重点支援では一般的な相談支援の中から、インフラのメンテナンス分野への進出等、重要性の高い案件を選び、「チームアドバイス支援」や「ステップアップ支援」を行う。
「チームアドバイス支援」では、新事業開始、企業再編、廃業のための支援チームを組んで、目標達成に向けて継続的なアドバイスを実施する。「ステップアップ支援」では、地域の課題に貢献する事業に対し、最大300万円までを援助する。
「経営戦略相談窓口」の開設時間は、平日の午前10時~午後5時。建設関連企業が利用対象となるが、今年度から測量業者、建設コンサルタント、地質調査業者が追加された。「建設企業等のための経営戦略アドバイザリー事業」のポータルサイトで、詳しい内容を確認できる。
▼外部リンク
国土交通省の報道発表資料
https://www.mlit.go.jp/report/press/totikensangyo14_hh_000355.html
建設業の支援事業・情報のポータルサイト ヨイケンセツ ドット コム
https://www.yoi-kensetsu.com/