国土交通省は3月27日、「平成24年度建設副産物実態調査結果」を公表した。
建設副産物実態調査は建設工事で発生するコンクリート塊、建設発生木材などの「建設廃棄物」と、「建設発生土(土砂)」の量、再資源化状況、最終処分量等の動向を調べたもの。調査結果は建設リサイクルに関する施策などに役立てられる。
調査では、建設廃棄物の再資源化率、建設発生土利用率ともに、前回調査より向上した。
(画像は、国土交通省の報道発表資料より)
平成24年度の建設廃棄物の再資源化・縮減率は、96.0%。平成20年度に実施した前回調査に比べ、2.3ポイント向上した。品目別にみると「建設汚泥」が横ばい、「アスファルト・コンクリート塊」、「コンクリート塊」、「建設発生木材」が向上している。
建設廃棄物の排出量は、7,269万トンだった。前回調査に比べ、13.9%増加した。しかし最終処分量は290万トンとなっており、前回調査より27.9%減少している。
平成24年度の利用土砂の建設発生土利用率は88.3%。前回調査に比べ、9.7ポイント向上した。建設発生土の排出量は、1億4,079万立方メートルで、前回調査とほぼ変わらず。
(画像は、国土交通省の報道発表資料より)
「建設リサイクル推進計画2008」の目標値達成状況をみると、「アスファルト・コンクリート塊」、「コンクリート塊」、「建設発生木材(再資源化率)」、「建設汚泥」、「建設廃棄物」、「建設発生土」が平成24年度の目標を達成した。
一方で「建設発生木材(再資源化・縮減率)」、「建設混合廃棄物(排出量)」の2項目が、目標値に達しなかった。
▼外部リンク
平成24年度建設副産物実態調査結果について – 国土交通省
https://www.mlit.go.jp/report/press.html