マレーシアで東南アジア最長の導水トンネル貫通 清水建設JV

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マレーシアで東南アジア最長の導水トンネル貫通 清水建設JV

2014年02月27日 02:00

総延長44.6kmはアジアでも2番目の長さ

清水建設株式会社(以下:清水建設)は、同社と、西松建設株式会社(以下:西松建設)、マレーシアのUEMB、IJMの4社による共同企業体(清水建設JV)がマレーシアで施工を進めてきた「パハン・セランゴール導水トンネル」が19日に貫通したことを発表した。

これは、日本政府の円借款事業により建設しているもので、マレーシアのパハン州とセランゴール州を結ぶ、総延長44.6km、直径5.2mの導水トンネル。

東南アジア最長、アジアでも2番目の長さとなるこのトンネルは、完成すると、将来水不足が予想される、同国の首都・クアラルンプールやセランゴール州に1日あたり189万m3の生活・工業用水をもたらす。

(画像はニュースリリースより)

3種類の工法を組み合わせての工事

清水建設JVは、2009年4月にマレーシア政府から工事を受注し、同年6月に着工。アクセス道路や作業坑などの準備工事後、2010年7月8日にトンネル本体の掘削に着手した。

トンネル本体の工事では、総延長44.6kmのトンネルを8工区に分け、うち3工区34.4kmはトンネル掘削機(TBM)、4工区9.3kmは発破工法(NATM)、1工区0.9kmは開削工法が採用されている。

(画像はニュースリリースより)

トラブルを克服して掘削 年内完成を目指す

清水建設によると2014年2月19日までの累計で、約100万人がプロジェクトに従事したという。また、トンネル本体と作業坑、工事用道路の分を合わせた掘削土量・約274万m3は、東京ドーム2杯分を超える。

掘削は、途中、突発多量湧水や高温岩盤などのトラブルを克服しながら、順調なペースで進み、準備段階から4年9か月で終了した。今後、TBMの解体・撤去、TBM1・2工区の覆工(ライニング)、作業坑の閉塞工事を行い、年内の完成を目指すという。

(画像はニュースリリースより)

▼外部リンク

 

マレーシアで東南アジア最長、アジア2位の長距離トンネル貫通
http://www.shimz.co.jp/news_release/2014/2013061.html

清水建設株式会社
http://www.shimz.co.jp/index.html

西松建設株式会社
http://www.nishimatsu.co.jp/

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