環境省選定のモデル事業
住友商事は、電気自動車(以下「EV」)で使用した電池を再利用する世界で初めての大型蓄電池システムを開発、大阪市此花区夢洲に設置を完了し、2月から実証事業を開始したことを発表した。
この事業を通じて将来大量に回収されるEVの中古電池(以下「EVリユース電池」)を活用し、大型蓄電池システムとして安全に運用する技術を確立。
さらに今後3年間、隣接するメガソーラー「大阪ひかりの森発電所」の出力変動抑制効果を測定するとしている。
(画像はニュースリリースより)
日産自動車と共同開発
住友商事は、日産自動車と共同で、EV用リチウムイオン電池の再利用に取り組む合弁会社「フォーアールエナジー株式会社」(以下「4R」)を設立した。
この実証事業のために開発したシステムの蓄電池部分には、EVリユース電池を安全に、最大限利用する4Rの制御技術が使われている。
またEVリユース電池は、EVから回収後、4Rにて検査・整備を行い、安全性と性能を確認した上で納入されるという。
EVから、環境にやさしい社会へ
住友商事は、EVリユース電池の新たな用途開発に取り組むと共に、この蓄電池システムを活用した新たなビジネス機会を検討していきたいとしている。
今後、EVの普及拡大と再生可能エネルギーの導入促進する取り組みを積極的に推し進め、低炭素・循環型社会に貢献していきたい構えだ。
▼外部リンク
住友商事ニュースリリース
http://www.sumitomocorp.co.jp/news/detail/id=27673