機能性と経済性に優れた壁体構造を構築する 「コンビジャイロ工法」

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機能性と経済性に優れた壁体構造を構築する 「コンビジャイロ工法」

2013年12月22日 22:00

技研製作所と新日鐵住金が共同開発

株式会社技研製作所(以下、「技研製作所」)と新日鐵住金株式会社(以下、「新日鐵住金」)は、20日、「ハット形鋼矢板」と「鋼管杭」を組み合わせた壁体構築工法「コンビジャイロ工法」を共同で開発したことを発表した。

「コンビジャイロ工法」は、止水性に優れた「ハット形鋼矢板」と剛性の高い「鋼管杭」を組み合わせて、機能性と経済性に優れた壁体構造を構築する工法。

これまでに実績を積み上げてきた、先端に切削爪の付いた鋼管杭を地盤に回転切削圧入する「ジャイロプレス工法」の応用により開発されたものだ。

(画像はプレスリリースより)

調整自在で最適な構造設計が可能

「コンビジャイロ工法」では、まず、「ハット形鋼矢板」を地盤に連続して圧入した後、これを反力として「鋼管杭」を回転切削圧入する。

技研製作所が専用の圧入機を開発し、「ハット形鋼矢板」と「鋼管杭」の圧入を1台の機械で行える仕様となっているという。

先に圧入した「ハット形鋼矢板」の連続壁から反力を取るので、「鋼管杭」の設置間隔は、必要に応じて自由に設定、施工することが可能。杭径・肉厚・設置間隔を調整し、最適な構造設計が実現できる。

(画像はプレスリリースより)

都市部での道路擁壁や河川・海岸護岸での利用に期待

特徴としては、振動・騒音が少なく、排土がほとんど発生しないため、環境に優しいだけでなく、狭隘な場所や水上等の制約を受ける場所での施工が容易に行え、工期短縮、工費削減につながる。

また、完成した壁体構造は、地盤に支えられた粘り強い構造となり、都市部での道路擁壁や河川・海岸護岸などで、コンクリートを使った従来の構造からの転換が期待される。

なお、この工法は、国土交通省新技術情報提供システム「NETIS」に2013年7月に登録されている(登録番号:CB-130005-A)。

▼外部リンク

 

壁体構築工法「コンビジャイロ工法」を開発
http://www.nssmc.com/news/20131220_100.html

株式会社技研製作所
http://www.giken.com/ja/

新日鐵住金株式会社
http://www.nssmc.com/

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