日本郵便株式会社(東京都千代田区)は、29日、日本郵政グループ初の全館商業施設として開発中の「博多駅中央街SW計画(仮称)」について、概要及びテナントの一部が決定したことを発表した。
建物は、地上11階・地下3階、延床面積は約65,800平方メートル。2014年2月の着工、2016年春の開業を予定している。設計・監理は、日本郵政株式会社1級建築事務所が行う。
地下1階から11 階までの商業空間のうち、1階から7階については、株式会社丸井グループによる出店が決定し、今後、詳細について協議を進めていく。
(画像はプレスリリースより)
この施設の計画地は、同社が博多駅中央街南西街区に所有する、旧博多郵便局敷地。
福岡市都心部のさらなる機能強化と、魅力づくりを推進するための「福岡市都心部機能更新誘導方策」が初めて適用された街区である。
計画では、博多駅から連続する2階デッキと、博多駅地下街から連続する地下通路を整備し、1階部分には敷地を南北に通り抜けることができる貫通通路を確保。
また、それらの通路をエスカレーターで立体的につなげるとともに、人の溜まりとなる広場を設けることで回遊性を高め、博多口駅前広場を中心とした賑わいを、周辺街区へ広げていく。
敷地内は、建物をセットバックして建てることで、歩行者が安心して通れるゆとりあるスペースを保つ。また、建物の壁面には緑化を施し、快適で潤いのある空間も創出する。
さらに、博多駅周辺地域への貢献策として、災害時の帰宅困難者の受け入れや防災倉庫が計画されているほか、義務づけられた台数以上の駐輪場を敷地内に整備する。
日本郵便では、博多駅前の新たなランドマークを目指し、福岡市におけるまちづくりの先導的な役割を担うとともに、博多駅周辺街区の交流の拠点・賑わい創出に寄与すべく、準備を進めていくとしている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
博多駅中央街南西街区開発計画 概要及びテナントの一部決定
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