川崎重工業株式会社はこの度、インドネシアの大手エンジニアリング会社 レカヤサ・インダストリ社より、石炭焚きボイラ設備2缶を受注したことを発表した。
この設備は、2015年3月の納入が予定されている。
今回受注したのは、インドネシアの国営肥料会社 ププク・スリウィジャヤ・バレンバン社(プスリ社)が南スマトラ州バレンバンに建設する肥料プラントにて使用される石炭焚きボイラ設備。
同ボイラ設備は、肥料プラントの生産プロセスで、蒸気と電力を供給するための熱電併給設備に組み込まれる。熱電併給設備は、ボイラ設備、蒸気タービン発電設備、貯運炭設備、排ガス処理設備などで構成される。
レカヤサ社はプスリ社から熱電併給設備の建設を請け負っており、今回、川崎重工へ石炭焚きボイラ設備を発注するに至った。
川崎重工は、国内外で50缶以上の石炭焚きボイラの納入をおこなってきた。そしてインドネシアでは、2011年12月に、レカヤサ社を通じて国営セメント会社 セメン・トナサ社のセメント工場に向けて、70MW発電設備用ボイラ設備2缶を納入した実績も有している。
今回の受注は、これまでの納入実績と、その技術力・信頼性、インドネシアでの契約遂行能力が高い評価を得たことによるもの。
現在インドネシアでは、天然ガスの生産量が減少しつづけている。そんなインドネシアでは今後も、エネルギーコストの削減と環境負荷低減に寄与する石炭焚きボイラの需要拡大が見込まれている。
その需要拡大に応えるべく、川崎重工では今まで以上に、ボイラ設備の開発・販売に力を入れていく考えを示している。
▼外部リンク
川崎重工業株式会社によるプレスリリース
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=347470&lindID=4