一般免震構造への適用が可能
株式会社竹中工務店は10月9日、カヤバシステムマシナリーと共同で2種類の多機能オイルダンパーを開発したことを発表した。
(画像はニュースリリースより)
開発されたのは「パッシブロックダンパー」と「ジャッキ&ロックダンパー」。それぞれ免震材料として国土交通大臣による認定を取得しており、一般免震構造への適用が可能となっている。
特徴と採用に適する建物
パッシブロックダンパーは減衰機能とロック機能を併せ持っており、電力を必要としない機械式のロックとしたことで常時作動させておくことが可能であるという特徴を持つ。電源設備が不要であるため維持管理費の低減を図ることができ、災害時の停電にもロック機能が失われない。
ジャッキ&ロックダンパーは減衰機能・ロック機能に加えジャッキ機能を併せ持ち、ジャッキ機能を有するオイルダンパーとして初めて免震材料認定を取得したもの。ジャッキ機能は併設する油圧ユニットと接続することで発揮される。
ニュースリリースではパッシブロックダンパーは建物を支持する支承材として天然系積層ゴムを用いた免震建物、ジャッキ&ロックダンパーは中間層に免震層がありエレベーターシャフトが貫通している建物に適しているとされている。
▼外部リンク
株式会社竹中工務店 ニュースリリース
http://www.takenaka.co.jp/news/2013/10/03/index.html