積水ハウス株式会社(大阪府大阪市)は、9月30日、鉄骨構造の耐力壁とオリジナル制震壁「シーカスフレーム」を重ねて配置することで、大開口のリビング空間設計を可能にする「ハイブリッドシーカス」を新たに開発したことを発表した。
同社は、これを、鉄骨戸建住宅の主力商品「IS ROY+E」「Be Sai+e」に、10月1日(火)から導入するという。
(画像はニュースリリースより)
積水ハウスの「シーカス」は、震動エネルギーを熱エネルギーに変換して揺れを吸収することができるもので、同社の鉄骨戸建住宅の86%に搭載されているオリジナルの制震システム。大規模地震が発生しても建物の変形や、内外装への被害などを最小限に抑えられる。
だが、耐震性の強い建物にするには、制震壁や耐力壁をバランスよく配置するための一定量の壁が必要で、リビングなど開放的な大開口や大空間のニーズに対応しにくいという難点があった。
今回、同社が開発した「ハイブリッドシーカス」は、その難点を克服するものだ。従来、並べて配置していた耐力壁と「シーカスフレーム」を、同じ位置に重ねて配置することで、制震性能を維持しながら、設計プランの自由度を大幅に高めることに成功した。
(画像はニュースリリースより)
「ハイブリッドシーカス」の採用により、大開口の採用や、室内の間仕切りを減らすことができる。これによって、明るく開放的で、自然とのつながりを感じられる心地良い「スローリビング」の提案が実現する。
さらに、同社は、耐力壁と高強度耐力壁を同じように重ねて配置し、耐力壁の2.5倍の強度をもつ「高性能二重耐力壁」も新開発。「ハイブリッドシーカス」との併用で、室内空間や外観設計プランの自由度を一層高めることができるという。
▼外部リンク
「ハイブリッドシーカス」を新開発
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/datail/
積水ハウス株式会社
http://www.sekisuihouse.co.jp/