様々な用途展開に可能性
2018年2月26日、三井住友建設株式会社は、東京大学大学院工学系研究科、東京理科大学理工学部と共同で、持続可能性に貢献する高性能なコンクリート「サスティンクリート」(以下、同コンクリート)を開発したと発表した。
コンクリートの語源は「CON(共に、協力して)+CRETE(成長する)」と言われており、同コンクリートの名称は、これにSUSTAIN(持続させる)を併せた造語であり、「コンクリート構造物の環境側面を含めた生産活動ならびに品質を持続的に成長させるコンクリート」を意味するとのこと。
同コンクリートは、一般的なコンクリートに使用される材料で製造できるため、特別な設備や材料が不必要だ。
高性能コンクリート「サスティンクリート」の概要
同コンクリートは、超低収縮で、ひび割れの原因となる乾燥収縮・自己収縮の両方がほぼゼロであるうえに、超低発熱で硬化時の発熱が極めて小さいため、マスコンクリート対策が不要(温度ひび割れゼロ)であり、大型構造物の品質と生産性が高くなる。
また、流動性が高いため、充填不良による不具合を防止して作業の省力化(生産性の向上)に貢献し、様々な形状に対応できるため建築デザインの可能性を広げ、高強度コンクリート(70N/平方mm以上)のため高層の構造物も創ることができる。
一方、ポルトランドセメントを使用しない条件でも製造できるため、CO2排出量を大幅に削減するとのこと。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三井住友建設 ニュースリリース
http://www.smcon.co.jp/2018/022620772/