広く公共的または公益的な事業主が発注する工事も含まれるように拡大
2018年2月15日、株式会社竹中工務店は、同社と集成材メーカーの齋藤木材工業、藤寿産業および銘建工業が2017年1月に締結した、1時間耐火の「燃エンウッド(カラマツ仕様)」(以下、同耐火集成木材)の製造・販売のライセンス契約(以下、同契約)について、工事の対象範囲を拡大したと発表した。
今回拡大した適用範囲は、国立大学法人・地方独立行政法人・日本放送協会等の公共法人、社会医療法人・学校法人・宗教法人等の公益法人、国立研究開発法人理化学研究所・東京地下鉄株式会社等の国土交通省令(建設業法施行規則第18条)で定める法人、および鉄道事業法・電気事業法等で定められた公共公益施設の整備に関する事業を営む法人だ。
従来の同契約では、国の機関、地方公共団体から発注される公共工事のみが対象であったが、ライセンス対象範囲が拡大されることにより、耐火性能が要求される都市部の建物においても、一層の木造・木質化を進めることが可能となる。
燃エンウッドの概要
同耐火集成木材は、純木の「荷重支持部」・モルタルと木で構成された「燃え止まり層」・純木の「燃え代層」の3層で構成されており、火災が発生した場合には最外層の「燃え代層」が断熱性能の高い炭化層となり、内部の燃焼進行を抑制する。
さらに、「燃え止まり層」では、モルタルで熱を吸収しながら燃焼を停止させることで、部材の中心部にある「荷重支持部」を保護する。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
竹中工務店 ニュースリリース
http://www.takenaka.co.jp/news/2018/02/02/index.html