株式会社パスコと株式会社アミューズワンセルフは2月13日は、国土交通省が実施する「革新的河川管理プロジェクト」の「陸上・水中レーザードローン」を共同開発し、中間検証としてドローン搭載型陸上レーザー測量システムについて実証実験を行い、実用化に向けた有効性を確認した、と発表した。
パスコとアミューズワンセルフは、革新的河川管理プロジェクト「陸上・水中レーザードローン」の要求仕様に基づくドローンに搭載可能なレーザー測量システム、機器の小型軽量化、実環境の使用に耐える計測精度向上の開発を行っている。
開発したドローン搭載型陸上レーザー測量システムは、総重量が従来の約1/2の1.8kgと軽量で、レーザースキャナーと高性能な慣性航法装置から構成され、レーザー点群で地上3次元座標データとオルソ画像を同時に取得できる。
今回、実用化に向け、ドローン搭載型陸上レーザー測量システムを、DJI JAPAN株式会社の空撮用機体Matrice600Proに搭載し、実際の測量環境で検証を行った。
測量時間はセンサー調整用の飛行を含み総時間約30分で、タブレット操作により全自動で計測を行うことができた、とのこと。
精度検証は、標高値の平均2乗誤差24mm、最大較差46mmで、精度50mm以内の測量となり、プロジェクトの要求仕様、および国土交通省「空中写真測量(無人飛行機)を用いた出来形管理要領(土工編)(案)」の精度確認基準値、両方を満足する結果となった。
両社は、現在小型軽量の水中レーザースキャナーを開発中で、出水期までには、陸上・水中レーザー測量システムの実用化検証を行う予定としている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社パスコのニュースリリース
http://www.pasco.co.jp/press/2018/download/PPR20180213J.pdf