2018年1月25日、三菱日立パワーシステムズ(以下、MHPS)は、イラク電力省(Ministry of Electricity)から、ハルサ(Hartha)火力発電所(以下、同発電所)1号機の改修工事(以下、同改修工事)を受注したと発表した。
同発電所は、同国南部のバスラ(Basra)県に位置し、MHPSが発電設備を納入し、1982年に完成したもので、同県の全発電設備容量の約25%を占めている。しかしながら、戦争による設備の破損や経年劣化のために、現在は出力を定格の6割程度に落として運転している状況だ。
同改修工事では、運転開始後30年以上経過して老朽化した発電設備の主要機器を更新し、出力を定格の20万kWに復元する。工事完了は2020年度の予定だ。
工事は、MHPSをリーダーとするコンソーシアムが請け負い、MHPSは中核機器であるボイラーや蒸気タービンなどの主要機器・部品を交換し、三菱電機株式会社が発電機関連を担当する。また、トルコのエンジニアリング企業であるGAMA Power社(GAMA Power System Engineering&Construction Inc.)が、現地で輸送や据付工事などを行う。
なお、MHPSが同発電所のリハビリ工事を受注するのは、2017年12月に工事を完了した4号機向け改修工事に次いで2件目となる。
また、改修工事の資金は、4号機の場合と同様に、独立行政法人国際協力機構(JICA)の円借款によって賄われ、日本によるイラク復興支援の一翼を担う。
(画像は三菱日立パワーシステムズ公式ホームページより)
▼外部リンク
三菱日立パワーシステムズ ニュースリリース
http://www.mhps.com/jp/news/20180125.html