2018年01月23日、五洋建設株式会社は、国土交通省が推進するi-Constructionの一環として、多種多様なICT建設機器を統合して利用可能な総合システム「五洋土工情報収集システム(i-PentaCOL)」(以下、同システム)を開発したと発表した。
一般的なICT土工事では、バックホウやブルドーザなどの重機や機器ごとに異なる施工情報のデータを収集・管理しているが、複数のクラウドを相互に連携して自動的にデータを集約するものはなかった。
また、建設現場では、ICT化の進展で新たな負担となっているシステム操作や管理に関わる時間を短縮することが求められている。
同システムは、複数メーカーの多様な機器のICT施工情報から自動的にデータを同社のクラウドサーバーに集約させ、各システムを連携するもので、利用者が一つのシステムですべてのデータをまとめて処理できるので、多数のシステム操作に必要な労力・負担が軽減される。
同システムを導入することにより、ICTバックホウの刃先の軌跡データ、ステレオカメラによる地山の測量データ、バックホウ重量計、あるいは振動ローラに取付けられたGPSの位置情報などから、日々の切土・盛土の出来高や土量変化率が管理でき、土量配分の管理や計画に反映できる。
また、同社技術研究所のセンサークラウドを使用して集約した風速計や雨量計の観測データなどから、粉塵対策の実施や工事中止の判断を速やかに行い発信することで、環境の維持や安全確保が可能となる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
五洋建設 ニュースリリース
http://www.penta-ocean.co.jp/news/2018/180123.html