埼玉県深谷市で1月12日、国産FSC(R)認証材を使用したミニストップの新店舗がオープンした。
環境に配慮した店舗建設に取り組んでいるミニストップでは2009年より、適正に管理された森林から切り出された木材としてFSC(R)(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)の認証を得た「国産FSC(R)認証材」の活用を推進。
2017年12月末段階で、27都府県にこの取り組みにのっとった計246店舗を建設している。
ミニストップによればこのFSC(R)認証材は、従来の店舗建設で用いる鋼材に比べ価格が安定しており建設計画を立てやすいほか、木材の原産地や流通、加工のプロセスが確認できることから、森林の環境保全と地域社会の利益を意識した持続可能な調達が期待できるとのこと。
加えて軽量化に伴い基礎工事を簡素化でき、従来の鉄骨工法に比べてCO2を約33%、工期を約10日削減可能であるという。
またFSC(R)認証材を使用することのメリットとして、建屋を分解し組み直すリユースにも対応できる点があげられる。
ミニストップではこれに加えて、木造店舗では木材の接合部分にボルトを用い分解・再利用可能な設計にするなどリユースを想定した対応を行っており、今回の深谷市におけるケースでも諸条件を勘案の上、閉店した他店舗の木材を最大限活用。国内外の商業施設では初となる、国産FSC(R)認証材を使用したリユース店舗を完成させた。
なお今回は木材利用元が18型の旧型店舗であり、これを新型の20型に広げる上で再利用可能な木材に制限があったことから、再利用率は約33%。
ミニストップによれば、基本的には同じ大きさの店舗を再利用する場合、土台や間柱、筋交いなどで新たな木材を使用して強度を確保した上で、柱や梁などを中心に約73%の木材が再利用できるという。
ミニストップでは今後も、FSC(R)認証材を活用した取り組みおよび環境・社会の両面で持続可能な店舗づくりを念頭に、諸条件が合致した際にはリユース店舗の建設に取り組んでいく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
ミニストップ ニュースリリース
https://www.ministop.co.jp/