三井住友建設株式会社は12月25日、橋梁建設に関係するデータと、管理を効率化する各種ICTシステムをプラットフォーム上で連携させ、一元的な施工・運用・維持管理を可能にするトータルシステム「SMC-Bridge」を開発した、と発表した。
SMC-Bridgeは、橋梁建設に関する測量・設計・施工計画、検査、維持管理の各種データを、クラウドコンピューティングを活用して、各種ICTシステムを一元的に管理・運用することを可能にするプラットフォームである。
橋梁建設の関係者の間で情報共有をすることができ、各種調書の自動作成が可能になるため、業務の効率化により生産性の向上を図ることができる。
SMC-Bridgeには、ドローン(UAV)を使って収集した3Dデータと橋梁3次元モデル作成システム「SMC-Modeler」により、橋梁の完成イメージや施工手順動画などが格納され、常時利用が可能である。
現場のクレーン作業では、GNSS(全地球航法衛星システム)を用いたクレーン監視システムにより、クレーンブームの位置を3次元バーチャル空間上でモニタリングできるため、安全で効率的な作業が可能である。
床版コンクリートの仕上げ精度をAR(拡張現実)で可視化する「AR床版仕上げ管理システム」、施工完了部分の変形モニタリングが可能な「可視光通信計測システム」、「外ケーブル管位置確認システム」などにより、現場の施工状況が確認できる。
施工管理の記録調書を施工箇所と工種ごとに整理する「調書管理システム」を開発し、自動調書化により業務の効率化を図っている。
現在、SMC-Bridgeは、岩手県久慈市の国道45号夏井高架橋工事で適用を開始している、とのいう。
今後、配筋検測や出来形検測を行う新たなシステム開発を行い、「SMC-Bridge」に追加することで、「i-Bridge」の実現を目指す、とのこと。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三井住友建設株式会社のニュースリリース
http://www.smcon.co.jp/2017/122520651/