Trunc-head工法を部材接合部に用いたPCa壁高欄を開発
三井住友建設株式会社は12月15日、大規模インフラ工事における工期短縮や施工の合理化を図るため、鉄筋端部を円錐台状に拡径加工したTrunc-head工法を部材接合部に用いた新しいプレキャスト(PCa)壁高欄を開発した、と発表した。
接合作業を単純化・省力化する壁高欄のプレキャスト化
老朽化したコンクリート部材の取替えが必要な高速道路などの大規模インフラ更新工事では、床版などの部材のプレキャスト化が進んでいる。
現場作業で行われる壁高欄の場所打ち施工においては、交通規制期間の短縮が課題となり、プレキャスト壁高欄が一部で使用されている。
しかし、床版との接合部で煩雑な作業が伴うため、接合作業の単純化・省力化が求められていた。
三井住友建設は、Trunc-head工法を用いた、無収縮モルタルで定着させる接合構造に統一し、急速施工が可能な接合構造を開発した。
技術研究所にて、壁高欄をプレキャスト化する製作作業と据付け作業を行い、施工性の確認試験、静的・動的載荷試験を実施した結果、実際の橋で要求される所定の性能を確認した、という。
今後は、高速道路などの大規模インフラ更新事業に適用し、交通規制期間を短縮するとのこと。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三井住友建設株式会社のニュースリリース
http://www.smcon.co.jp/2017/121520610/