PC橋の高さ計測・管理をスマホを用いて、ひとりで!
2017年11月21日、三井住友建設株式会社(以下、三井住友建設)は、スマートフォンと自動追尾機能付き測量機器を用いて、プレストレストコンクリート橋(以下、PC橋)の建設現場で行っている計測と管理業務を大幅に省人化できる「SMC-Oneナビ」(以下、同システム)を開発し、実用化したと発表した。
橋脚から左右に橋体を伸ばしていくPC橋の架設工法では、1ブロック3~4mの橋体架設を通常10日程度の短いサイクルで繰り返し行われが、その間に、型枠位置や鉄筋・PC鋼材配置、出来形などの多岐にわたる管理項目について、計測をして管理するため、複数の現場職員が必要になる。
「SMC-Oneナビ」の概要
同システムでは、計測作業にTOPCON社の自動追尾機能付き測量機器LN-100を使用し、三井住友建設が開発したスマートフォンの専用アプリで自動制御し、職員一人で計測から調書作成までを簡単に行うことができる。また、全てデジタルデータで管理するため、計測値の読み違いや記録ミスなどのヒューマンエラーを確実に防止できる。
専用アプリは、あらかじめ読み込んだ設計値の3次元座標データを基に、測量機器が自動的に対象となる計測点を視準し、瞬時かつリアルタイムにスマートフォンの画面に設計値と計測値の差分を表示するとともに、計測データをクラウド上に保存し、三井住友建設が開発した専用ソフトで簡単に調書データを出力できる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三井住友建設 ニュースリリース
http://www.smcon.co.jp/2017/112120335/