西日本電信電話株式会社(NTT西日本)は11月13日、ICTによる道路メンテナンスサイクルの効率化を目指し、NTT西日本とICT連携協定を締結している堺市の道路において、AIを活用した道路路面診断サービスのトライアルを実施する、と発表した。
NTT西日本は、老朽化した舗装道路の点検、診断、修繕に、AIを活用し低コストで効率的な道路の路面診断を行い、道路の予防保全・維持管理の課題解決を目指し、道路路面診断サービスのトライアルを実施する
トライアルでは、一般車両に市販のビデオカメラとスマートフォンを設置して走行し、道路路面性状のデータを収集する。
このデータから、路面点検における主要な3つの指標、平たん性、ひび割れ、わだち掘れ、をフィルタリング技術やAIを活用して解析・診断する。
平たん性は、舗装の平たん性を客観的に評価する尺度、IRI(国際ラフネス指数)から算出される。算出は、JIPテクノサイエンス株式会社と連携して行う。
ひび割れは、エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社のAI技術「Deep Learning画像認識プラットフォーム(Deeptector)」を活用する。
わだち掘れは、AIを活用したわだち掘れ検出・解析技術を開発し、評価する。
解析・診断結果をWeb地図上にマッピングし視える化することで、損傷状況や異常箇所の特定を容易に行うことができる。
道路路面診断サービスでは、これら一連の作業をワンストップで実施する。
今回のトライアルでは、コスト優位性、効率化を検証するとともに、道路の計画・設計・施工、維持管理、最終的な解体・廃棄までに要する費用の総額であるLCC(ライフサイクルコスト)算定のシミュレーションを行い、修繕計画策定をサポートする。
トライアルは、堺市内の生活道路約200kmを対象に、2017年11月~2017年12月末まで実施される予定である。
(画像はプレスリリースより)
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西日本電信電話株式会社のニュースリリース
http://www.ntt-west.co.jp/news/1711/171113a.html