2017年11月9日、三菱電機株式会社(以下、三菱電機)は、熊本地震被災からの復興を目指す白鷺電気工業株式会社(以下、白鷺電気工業)から、新本社ビルのZEB化に貢献する設備・システム(以下、同システム)を受注したと発表した。
ZEB(net Zero Energy Building)とは、ビルの快適な室内環境を保ちながら、高断熱化・日射遮へい・高効率設備などによる省エネと、太陽光発電などによる創エネにより、年間の一次エネルギー消費量がゼロあるいは概ねゼロとなる建築物だ。
白鷺電気工業は、熊本地震により「半壊」の判定を受けており、再建する新社屋は、同システムにより、基準一次エネルギー消費量に対して70.1%の省エネにより、災害に強く、環境に優しい、震災復興の象徴となるビルにする計画とのこと。
三菱電機製の空調・換気・照明・昇降機および中低圧直流配電ネットワークシステムD-SMireeとともに、建築工事を行う元請会社株式会社建吉組の地中熱利用換気システム「ジオパワーシステム」を組み合わせて、基準一次エネルギー消費量比で51.2%の省エネを実現し、2016年省エネルギー基準に基づいて期待されるZEB Readyを達成している。
また、2017年度より経産省がZEB普及のために設定した登録制度「ZEBプランナー」認定を取得し、建物設計初期の設備・システム導入検討段階から、建物竣工後の運用管理や設備保守まで、ワンストップで対応する。
さらに、ビルエネルギーマネジメントシステムBEMSを導入して創エネ・省エネの状況を見える化するとともに、保守サービスで、各設備の連携制御最適化から日々の運用サポートまで、建物竣工後のエネルギーマネジメントを支援する。
(画像はプレスリリースより)
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三菱電機 ニュースリリース
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