PCグラウトを再注入することにより、PC鋼材を保護
2017年10月25日、中日本高速道路株式会社は、同社のグループ会社である中日本高速技術マーケティング株式会社とオリエンタル白石株式会社が、PCグラウトの再充填を目的として、安全で、確実に、かつ効率的にPCグラウトの再注入をおこなうことができる補修工法(以下、同工法)の技術開発を進めており、この度、一定の成果が得られたと発表した。
PCグラウトとは、コンクリートとPC鋼材とを一体化させるとともにPC鋼材を防錆するために、PC鋼材とシース管の空隙に充填するセメント系材料だ。
PCグラウトに関する施工管理基準が整備される以前に建設されたPC構造物では、一部でPCグラウトの未充填箇所があるが、PCグラウトを再注入することで、PC構造物の長期間の耐久性を確保できる。
グラウト再注入工法の特長
同工法は、削孔時にドリル先端が鉄筋やシース管などの鋼材に接触した場合、電流計や金属センサで検知して削孔を自動停止させて、削孔による鋼材損傷を防止する。
また、専用工具を用いて直径15.5mmの調査孔を注入孔と併用できるため、削孔による既設構造物への影響を必要最小限に抑えることができる。
さらに、減圧容器の圧力変化を利用することにより、シース管内部の空隙量を精度良く推定できるため、目標注入量を設定して材料ロスを少なくできる。
(画像はプレスリリースより)
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NEXCO中日本 ニュースリリース
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