2017年11月1日、鹿島建設株式会社は、同社のアジア統括現地法人カジマ・オーバーシーズ・アジア社(以下、KOA)が、同国保健省発注の国立中間ケア総合病院(Integrated Care Hub、以下、ICH)新築工事(以下、同工事)を、一般競争入札の結果、約206億円で受注したと発表した。
同工事は、同国政府が掲げる、市街中心地北側ノベナ地区一帯を医療都市として開発する「ヘルスシティ・ノベナ」構想の一つで、ICHは既存の大型総合病院である国立タントクセン総合病院や、KOAが施工中である国立伝染病センターに隣接して建設される。
なお、KOAは、2013年竣工の国立総合病院・病理学棟や、2014年竣工の国立大学医学部棟など、同国内の医療関連施設の工事で実績を上げている。
さらに、現在施工中の国立伝染病センター新築工事では、着工以来、政府による半年ごとの検査・採点で最高の評価点を連続して取得しており、モデル現場として評価されている。
同工事の建物の規模は、SRC/RC/S造の地下4階・地上17階建で、施工延床面積は98,802平方メートルだ。
ICHは、同構想の基幹病院である国立タントクセン総合病院と連絡橋で繋がるとともに、地下で隣接する医療施設にも接続する。
なお、同工事の入札には、日系および地元建設会社なども応札したが、KOAは、これまでの安全・品質・施工等の実績により高く評価された上に、工事敷地の半分が稼働中の地下鉄の真上にあるという、厳しい施工条件下における施工管理の提案が評価されて、受注に至ったとのことである。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
鹿島 プレスリリース
https://www.kajima.co.jp/news/press/201711/1a1-j.htm