エコなコンクリートの開発で地球温暖化防止に貢献
竹中工務店は10月24日、省エネ型コンクリートと省エネ型地盤改良材の採用を重ねてCO2を大幅に削減したと発表した。
省エネ型コンクリートは「ECMコンクリート」と名付けられており、産業技術総合開発機構(NEDO)の省エネルギー革新技術開発事業として鹿島建設、日鉄住金高炉セメント、デイ・シイ、東京工業大学、太平洋セメント、日鉄住金セメント、竹本油脂と共同で開発したもの。
省エネ型地盤改良材も同じくNEDOプロジェクトを通じて、竹本油脂と共同開発したもので「ECMソイル」と名付けられている。
ECMコンクリートでCO2を60%削減
「ECMコンクリート」と「ECMソイル」は、材料となるセメントの60~70%を鉄鋼製造時の副産物である高炉スラグの微粉末に置き換えた。こうすることで焼成を不要にし、製造時のエネルギー消費量とCO2排出量を大幅な削減を実現した。
「ECMコンクリート」のCO2削減率は、一般的なセメントに比べて約60%に抑えられる。これまでの実績は、「巴商会新砂水素ステーション」など計14件。主に基礎・耐圧盤・場所打ちコンクリート杭に適用されている。
また、セメントミルクに土を混ぜた地盤改良材「ECMソイル」のCO2削減率は、高炉セメントB種に比べて約30%を達成した。こちらも14件の適用実績がある。
14件のプロジェクトで削減したCO2排出量は、総計で5,300トンに上るという。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社竹中工務店のプレスリリース
http://www.takenaka.co.jp/news/2017/10/03/index.html