2017年10月4日、JFEエンジニアリング株式会社は、同社を代表とする特別目的会社「株式会社豊橋バイオウィル」(以下、豊橋バイオウィル)が、「豊橋市バイオマス利活用センター」(以下、同センター)を完成し、10月1日に発注者である豊橋市主催により竣工式典が執り行われたと発表した。
同センターは、これまで別々に処理されていた下水汚泥、し尿・浄化槽汚泥、および生ごみを集約してメタン発酵処理し、これより生成したバイオガスを燃料として発電する複合バイオマスエネルギー化施設で、国内最大規模となる。
また、発電した電力はFIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)を活用して売電する。
同センターは、豊橋市バイオマス資源利活用施設整備・運営事業の施設で、下水汚泥濃縮設備、し尿・浄化槽汚泥濃縮設備、生ごみ受入・前処理設備、メタン発酵設備、バイオガス利活用設備(ガス発電設備)、後汚泥利活用化設備(炭化設備)を備えている。
これらの設備を用いた複合処理により、これまで回収していなかった廃棄物エネルギーの有効活用を図るとともに、メタン発酵に伴い発生する残渣も炭化して燃料化でき、別々の施設で処理する場合に比べ、建設、維持管理・運営にかかるコストが低減される。
同センターは、PFI事業として豊橋バイオウィルによって運営され、運営期間は、2017年10月1日~2037年9月30日の20年間だ。
なお、豊橋バイオウィルは、2014年11月10日に設立され、出資者および出資比率は、JFEエンジニアリング株式会社(60%)、鹿島建設株式会社(29%)、鹿島環境エンジニアリング株式会社(10%)、株式会社オーテック(1%)である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
JFEエンジニアリング ニュースリリース
http://www.jfe-eng.co.jp/news/2017/20171004091100.html